恐竜のはくぶつかん 東海大学自然史博物館 faq
Question なぜ180年前まで人類は恐竜の存在を知らなかったのですか?
Answer
地層から出てくる骨や貝殻が過去の生物ということ、すなわち「地層」が過去を記録した堆積物であるとか、「化石」が過去の生物の証拠であるという「概念」が、そのころまでなかったということでしょう。
奇妙なものが地面や山の崖から出てきたら、怪物か悪魔のプレゼントみたいに考えられたのでしょう。レオナルド・ダ・ビンチが山から発見された海にすむ貝の殻をみて,そこがかつて海だったと言ったと言われています。しかし、中世のヨーロッパではこのような科学的な考え方はまったく受け入れられませんでした。たとえば、オオサンショウウオの化石が「ノアの洪水でおぼれたヒト」と考えられていたという、有名な話もあります。
科学的な考え方が復活したのは、ルネッサンスや産業革命以降で、「地層」や「化石」のことも炭田や鉱床開発、国土開発による実践の中から生まれてきました。
18世紀後半から19世紀にかけて、フランスのラマルクやキュヴィエによって現生の動物との比較から古生物学がはじまり、とくにキュヴィエによって比較解剖学といって現在の動物の骨格をもとにして化石動物を復元することがはじめられました。そこで、人類はようやく科学的に過去にどのような生物がいたかを認識できるようになり、過去に生きていた巨大なトカゲ(恐竜)の証拠も捕まえられるようになりました。
それは,今からたった150年か200年前のことです。ですから、あと150年もしたら、なぜ150年前の人類はこんなことにも気がつかなかったんだろう、と言われているかもしれませんね。
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Copyright (c) Social Education Center TOKAI University All rights reserved. 最終更新日:2004年02月14日