恐竜のはくぶつかん 東海大学自然史博物館 faq
Question 恐竜は反応が遅く、尾を踏まれても気づくのに時間がかかった?
Answer
恐竜は体が巨大なわりに脳が小さく見えますが、現生の爬虫類と比較しても決して異常に小さいわけではなく、むしろ哺乳類の脳が他の動物に対して異常に大きいと考えた方がよいと思います。
恐竜の脳の特徴は、現在生きている爬虫類の特徴と同じく、大脳の膨らみが弱く細長く、臭いの感覚をつかさどる臭球が発達しています。したがって、大脳がつかさどる「考える」という面は発達していませんが、本能的な「反射」という面では問題がなかったと思います。
「恐竜は反応が遅く、たたかれても気づくのに時間がかかった」という話は、おそらく「ステゴサウルスの第二の脳」の話の枕に利用されたようなものではないでしょうか。ステゴサウルスの脳は小さく、尾を踏まれても反射が遅れるために、おしりのところに神経束があって、これが体の後ろの反射をつかさどっていた、という話です。
ステゴサウルスの脳は推定体重2トンに対して28グラムしかありませんが、ディプロドクスでは推定体重10トンに対して50グラム、トリケラトプスは推定体重9トンに対して70グラムですから、極端に小さいとは言えません。
スデゴサウルスには、肩や仙骨(腰椎)に神経腔という神経束の入る意外と広い空間があり、このひとつを仙骨神経中枢とよび、「第二の脳」となっていたのではないかと考えられました。しかし、肩や仙骨の神経束の入る空間には脂質をためる役割もあり、「第二の脳」となっていたという話は考えられないと思います。
現在考えられている恐竜のイメージは、以前のように鈍遅な動きしかできない姿ではなく、基本的には2本の足で歩行することができて(4足歩行に戻ったものもある)、素早く活発な活動ができた俊敏な動物というものです。
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Copyright (c) Social Education Center TOKAI University All rights reserved. 最終更新日:2004年02月14日