恐竜のはくぶつかん 東海大学自然史博物館 faq
Question 恐竜は温血だったのですか?
Answer
温血の動物とは体温を一定に保つ特性を発達させた動物で、現在は哺乳類と鳥類がいます。これらの動物の特徴として、運動や学習、感覚能力が発達していて、集団行動や育児行動など脳の発達があり、その反面摂取エネルギーの大半を発熱についやすために、冷血動物の10倍以上の食物と酸素が必要になります。
たとえば、コンピュータを使うためには安定した電圧が必要ですが、もし電圧が低くなったり高くなったりしたらどうでしょう。コンピュータは使えない道具となってしまいます。脳も同じで、大脳皮質でものを考える場合、体温が不安定では脳が十分に機能しません。したがって、温血(恒温)か冷血(変温)かという問題は、その動物の脳の機能の役割や生活の仕方と密接に関係しています。
恐竜が温血だったという説がありますが、白亜紀の恐竜、特に肉食恐竜の仲間やかもはし恐竜、角竜などをみると、従来考えられていたように鈍い動きの恐竜のイメージではなく、非常に活発に動いた動物と考えられ、また集団生活や育児行動もしていたと考えられることから、温血説がでてきました。
ただし、冷血動物は温血動物に対してたいへん省エネルギータイプにできているので、暖かな環境においては冷血や低代謝の方が有利です。また、恐竜の生活の仕方や脳の形、その発達の程度などから、すべての恐竜が温血だったとは考えられません。
現在、温血だと思われる恐竜は、獣脚類のマニラプトル形類に属する恐竜のいくつかです。これらの恐竜は、脳が他の恐竜とくらべて大きく、鳥類と近縁で、おそらく一部は鳥類と同じような生活ができたと考えられています。それ以外の恐竜は、おそらくすべて、冷血(変温)動物だったと思われます。
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Copyright (c) Social Education Center TOKAI University All rights reserved. 最終更新日:2004年02月14日